せっかく家を建てたのに、エクステリアは手つかず。こんな家を時々見かけます。確かに夢のマイホーム、なかなかそこまで、予算がまわらないというのも、現実でしょう。
しかし良く考えてみれば、庭は家に付随しているだけのものでしょうか。雨が降れば靴が汚れる、流れた土が道路を汚す、車はほこりをかぶり、寒い冬の朝、車の窓の氷にお湯をかける。雨で跳ねた泥が、家や窓を汚す。雑草がところかまわず生えてくる。いつの間にか隣との境界がわからなくなってしまった。こんな問題点が次から次ぎへと起っても、がまんするだけですか。
良くできた庭とは、美しく機能的だけでなく、掃除がしやすく、草取りもらく、必要な維持管理を最小限にするよう心がけて作られています。生活に潤いを与える花や緑に囲まれたもうひとつのリビング。
それが、庭ではないでしょうか。
せっかく家を手に入れるのであれば、初めから庭づくりを考えてみることをお薦めします。問題点を解決し生活にゆとりがうまれるだけでなく、家そのものの価値を高めることにつながります。
くれぐれもいきあたりばったりにならないように、庭は家の顔であり、また庭づくりを考えることは服を選ぶことに他なりません。
家の予算の10%前後、最低でも5%は確保したいものです。 |
|
|
アメリカでは、若い夫婦が最初に手に入れる家は、古い中古住宅が普通です。その家と庭を自らリフォームし、買った時よりも、美しく機能的に作り替えていきます。
やがて子供ができ、家の買い替えを行いますが、庭と家に手を入れたことで付加価値が高まり、買った時の値段以上で売れる事もあるのです。中には、手入れの悪い中古住宅をわざわざ探す人もいると言います。
家はできれば新築、古くなれな価値が下がるだけ、最後は建て替えるよりしかたない。といった日本人の発想とは少し違っているようです。住む人が自分のライフスタイルに合わせて、空間をデザインする。それは時に快適なリビングであり、時に趣味を広げる作業場となります。
家の中だけでなく、外に自由な生活スタイルを広げるのがガーデニングリフォームの基本です。さらにはでき上がった庭が美しく快適なだけでなく、不動産価値も高めてくれる。こうした考え方が日本でも着実に広がりを見せています。
「庭がきれいな物件は扱いやすい」
これは、不動産業界ではすでに常識です。 |
|